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元日というのに金もない僕は、一人暮らしのアパートで、コンビニのおせちをわびしく食べていた。
するとどこかでトントンという音がする。見ると知らない猫が、エアコンの室外機の上に上り、窓を前足で叩いていた。
「お腹減ってるのか?」
僕は窓を開けて、かまぼこを一枚分けてやった。
猫はかまぼこを食べ、まだ物欲しげに座っている。仕方ないのであと何品かお裾分けしてやると、満足げに去っていった。
「猫と過ごす正月もいいか」
そうつぶやいてまたこたつに潜った。
翌日、また窓を叩く音がする。
「お裾分けは元日だけだよ」
そう言うと猫は首を振り、足元に何かを置いて軽やかに走り去っていった。
「なんだ? これ」
窓を開けると、そこにあったのはピカピカに光る五円玉。どこかで拾った猫からのお年玉だ。
僕はその後、近所の神社に行った。
賽銭箱にその五円玉を投げ入れ、猫の福を願って手を合わせた。
するとどこかでトントンという音がする。見ると知らない猫が、エアコンの室外機の上に上り、窓を前足で叩いていた。
「お腹減ってるのか?」
僕は窓を開けて、かまぼこを一枚分けてやった。
猫はかまぼこを食べ、まだ物欲しげに座っている。仕方ないのであと何品かお裾分けしてやると、満足げに去っていった。
「猫と過ごす正月もいいか」
そうつぶやいてまたこたつに潜った。
翌日、また窓を叩く音がする。
「お裾分けは元日だけだよ」
そう言うと猫は首を振り、足元に何かを置いて軽やかに走り去っていった。
「なんだ? これ」
窓を開けると、そこにあったのはピカピカに光る五円玉。どこかで拾った猫からのお年玉だ。
僕はその後、近所の神社に行った。
賽銭箱にその五円玉を投げ入れ、猫の福を願って手を合わせた。
ファンタジー
公開:26/01/01 00:33
老後の楽しみに、短いものを時々書いています。
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ナラネコ