近くて遠いアミカ

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親友のアミカが遠くに引っ越した。手紙のやり取りも、会うこともかなわない距離だ。毎晩泣いて過ごしていたわたしに話しかけてきたのは、アミカからプレゼントされたAIドール――名前はアウラ。うわべだけのなぐさめなんかいらないと思っていたから初めは無視していたけど、一週間も経つと、会話してみたくなった。わたしはじぶんからアウラに語りかけた。
「アミカは近くにいるって言ってくれるけど、どういう意味なの?」
「やっと喋ってくれる気になったのね。あたし、うれしい」
アウラはほほ笑んでから打ち明けた。実はアミカ自身の記憶が内蔵されていること、もうこの世にいないことを。
「煙になったら風に乗って、ドールに入れるようプログラムしてあったの」
生まれつきの病気で、余命わずかなことも知っていた。だけど倫理的タブーになりそうなプログラミングなんて不可能だ。わたしはアウラを抱きしめてまた泣いた。
ファンタジー
公開:25/12/31 14:11
更新:25/12/31 14:12

いちいおと

☆やコメントありがとうございます✨

作品のイラストはibisPaintやChatGPTを使っています。

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