分け合い窓口

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町に、
「分け合い窓口」ができた。

ここでは、
余っているものを預け、
足りないものを受け取れる。

受付の人は言う。
「物でも、情報でも、
気持ちでもかまいません」

最初に集まったのは、
使い切れない調味料、
読まなかった本、
覚えたまま使わなかった知識。

棚はすぐいっぱいになったが、
持ち帰る人は少なかった。

理由を聞くと、
「誰かのものだから」
と、みんな同じことを言う。

ある日、
一枚の紙が預けられた。

「余っていた勇気」
※少量です

翌朝、
棚は空になっていた。

受付の人は、
静かに札を貼り替えた。

「シェアとは、
分けることではなく、
使われること」
SF
公開:26/01/03 06:42

問い屋

その違和感を、
まだ持ったままの人へ。
問いの続きを、ここにまとめています。

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