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夢のある人生を送りなさい。と囁いた声の主が誰か分からぬまま、私は夢を追い続けてきた。
叶わぬ度に新しい夢を用意し、今夜も叶わず枕に顔を埋めて眠った。すると闇のホールに、追っては消えた夢たちが円を描き集っていた。
幼い頃の宇宙人になる夢が中央で光り、言った。散ったままでは寒い。皆一緒になって、一つの大きな夢になろう。夢たちは全員頷いた。
目覚めると胸に見知らぬ鼓動が宿り、失った何かが私の背を押して来る。
名も形も定かでないが、巨大な夢が浮かんでいる。足元に見えない階段が現れた。
一段ごとに失ったはずの夢達が、一緒に行こうと私の名を呼ぶ。
振り返れば昨日の私はもういない。前方には何も見えないが、前に前に歩みたくなった、向かい風だけが吹いてくる。
でも先へ進もうと誰かが誘い、私もその声に答えた。
これからはもう一人ではない。大きな夢が私を待っていてくれるから。
叶わぬ度に新しい夢を用意し、今夜も叶わず枕に顔を埋めて眠った。すると闇のホールに、追っては消えた夢たちが円を描き集っていた。
幼い頃の宇宙人になる夢が中央で光り、言った。散ったままでは寒い。皆一緒になって、一つの大きな夢になろう。夢たちは全員頷いた。
目覚めると胸に見知らぬ鼓動が宿り、失った何かが私の背を押して来る。
名も形も定かでないが、巨大な夢が浮かんでいる。足元に見えない階段が現れた。
一段ごとに失ったはずの夢達が、一緒に行こうと私の名を呼ぶ。
振り返れば昨日の私はもういない。前方には何も見えないが、前に前に歩みたくなった、向かい風だけが吹いてくる。
でも先へ進もうと誰かが誘い、私もその声に答えた。
これからはもう一人ではない。大きな夢が私を待っていてくれるから。
ファンタジー
公開:25/12/28 09:21
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gonsuke