ジョーク

2
3

 ネコを造る工場でアルバイトを始めた。毎日何百匹ものネコを造っている。その工場で、気になる人ができた。俺よりも年上の、ミステリアスな雰囲気を持った女性だ。あまり自分のことを語りたがらない人で、そこに魅力を感じる。噂では、以前は、ネズミを造る工場に勤めていたらしい。だから俺は、毎日、ネコとネズミにまつわるジョークを考えて、その人に披露している。その人は、優しく笑うだけだ。
SF
公開:25/12/25 10:30

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容