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 ある日、ZとCとRが茶を飲みながら話していた。

 Zが言った。

「我が国は汚職を絶対に許さない。賄賂なんて渡そうものなら、お返しに永遠の眠りをプレゼントしてやるんだ」

 CとRはそれを聞き戦慄した。次にCが口を開いた。

「いやいや、さすがにあなた方ほどじゃないですが、我が国も汚職には目を光らせていますよ。現に、大統領を務めた者は全員堀の向こうに行きましたから」

 ZとRが腹を抱えて笑った。そして今度はRが得意げに言い放った。

「我が国じゃ、ここ30年汚職事件は皆無ですな」

 その言葉にZとCは目を丸くした。

「まさか信じられない…貴国じゃ収賄も横領も一切存在しないというのか?」

「ええ、誰だって汚い物は見たくないじゃないですか。だから皆で目を瞑ってその場をしのぐことにしているんです。数えなきゃ0のままですし」

 Rの答えに、ZとCは椅子から笑い転げた。
その他
公開:25/12/21 21:03

ウルス・ミシカ

小説を書く熊です。
 

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