無駄にこーそくくん
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「アタクシにちゃんと謝りなさい!!」
理不尽な言いがかりをつけられ、クレーム客から解放されたのは二時間後…
仕事終わり、フラフラになりながら行きつけの雑貨店に入って泣いた。
「二時間はひどいね、向こうに雇われてるわけでもないのにね」
店主もいつもの笑みを渋めにして応えてくれた。
「こっちの業務時間を不当に拘束してるなんて考えないんでしょうね…」
フフ…と自嘲気味に笑うと、考え込んでいた店主が店の奥へ消えた。
戻ってきたと思ったら、なんと、藁人形を携えていた。素直に驚いた。
「これね、『無駄にこーそくくん』ていうの」
「こーそくくん?」
「そ。背中に付いてる紙に相手を浮かべながら打つの。打った数だけ相手が不当に拘束される」
やってみた。クレーマーの顔を浮かべて三回、打ってみた。
後日、クレーマーは靴ひもが絡まって三時間動けなくなったという。
こーそく、ってそういうこと!?
理不尽な言いがかりをつけられ、クレーム客から解放されたのは二時間後…
仕事終わり、フラフラになりながら行きつけの雑貨店に入って泣いた。
「二時間はひどいね、向こうに雇われてるわけでもないのにね」
店主もいつもの笑みを渋めにして応えてくれた。
「こっちの業務時間を不当に拘束してるなんて考えないんでしょうね…」
フフ…と自嘲気味に笑うと、考え込んでいた店主が店の奥へ消えた。
戻ってきたと思ったら、なんと、藁人形を携えていた。素直に驚いた。
「これね、『無駄にこーそくくん』ていうの」
「こーそくくん?」
「そ。背中に付いてる紙に相手を浮かべながら打つの。打った数だけ相手が不当に拘束される」
やってみた。クレーマーの顔を浮かべて三回、打ってみた。
後日、クレーマーは靴ひもが絡まって三時間動けなくなったという。
こーそく、ってそういうこと!?
その他
公開:25/12/12 15:26
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