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夜おそくに仕事を終えた六助さんは、3Fのフロアの灯を消し、エレベーターに乗りました。
とたんに灯りが消え、真っ暗に。しばらくして徐々に明るくなったので、彼は壁の1Fのボタンを押しました。エレベーターが動き、六助さんは1Fで降りました。
建物の出口を出ると、外は真っ暗で、周りの人家の灯りも、ひとつも見えません。彼は立ったまま、ずっとその場に立ちつくしていました。次第に、眠くなってきた。
翌日の朝、別の社員が出社して、エレベーターに乗ろうとしました。でも、ドア横のボタンの列は、5Fのところで灯りがついたままで、一向に動きません。社員は設備会社を呼びました。
「故障です。エレベーターの箱は、5Fに止まったままです。昨夜からずっと止まっているようですね。危ないので、他の階からは、絶対に乗らないでください」
設備会社の人はそう言いました。そして、1Fのエレベーターのドアを開けました。
とたんに灯りが消え、真っ暗に。しばらくして徐々に明るくなったので、彼は壁の1Fのボタンを押しました。エレベーターが動き、六助さんは1Fで降りました。
建物の出口を出ると、外は真っ暗で、周りの人家の灯りも、ひとつも見えません。彼は立ったまま、ずっとその場に立ちつくしていました。次第に、眠くなってきた。
翌日の朝、別の社員が出社して、エレベーターに乗ろうとしました。でも、ドア横のボタンの列は、5Fのところで灯りがついたままで、一向に動きません。社員は設備会社を呼びました。
「故障です。エレベーターの箱は、5Fに止まったままです。昨夜からずっと止まっているようですね。危ないので、他の階からは、絶対に乗らないでください」
設備会社の人はそう言いました。そして、1Fのエレベーターのドアを開けました。
ホラー
公開:25/12/07 18:43
エレベーター
帰宅
残業
故障
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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tamaonion