クリスマスプレゼントは図書館の本？

朝起きると枕元にクリスマスプレゼントが置かれていた。
それは欲しかった本。だけどそれは図書館で借りてきた本だった。
それを見てサンタに失望する。本すら買えなくなったのか、僕に本すらプレゼントしたくないのか…
しかも嫌がらせのつもりか、僕の名前で借りている上に返却日は今日。
ため息を吐き、まだ読んでいない読みたかった本を図書館へと返しに行く。
そこで僕は偶然、片思いの相手とばったり会ってしまった。
「君もその本読むんだ。ねぇ、面白かった？」
目を輝かせる彼女に僕はこの本がサンタからのクリスマスプレゼントだと答えた。
大笑いする彼女。
「その本、私持っているからさ、貸してあげるよ。でさ、読んだら感想教えてね」
ひとしきり笑った彼女からの申し出に、僕の心の中ではお祭り騒ぎ。
もしかしたらサンタクロースは僕の”彼女が欲しい”っていう願いを叶えてくれようとしているのかもしれない。
あとは僕が頑張ろ…