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バスを待つ、セーラー服の少女たち。
暇を持て余した二人は、即興のゲームをすることにした。
まずは色をひとつ決める。その色の車が何台通り過ぎたかを競う。
「あたし青で!」
スポーツが得意そうな少女はそう言い、
「……赤」
読書が好きそうな少女はつぶやいた。
青、青、青、赤。
元気な彼女はニヤリと笑い、シャイな彼女は睨みをきかした。
次の車は何色だ?
集中していく二人。視界が狭くなっていく。世界が暗くなっていく。
すると、視界の端がピカピカと光り始めた。そして今ーー
ーー燃え上がる赤い車輪が『三体』過ぎ去った。中央には達磨みたいな顔があった。
妖怪、輪入道だった。
「……私の勝ちね」
「いやいや! それどころじゃ……っていうか何アレ!? イミワカンナイ!! ノーカンでしょ!?」
「……負け惜しみは格好悪いわよ」
お嬢は本当に負けず嫌いだ。気軽に私たちを呼ばんでください。
暇を持て余した二人は、即興のゲームをすることにした。
まずは色をひとつ決める。その色の車が何台通り過ぎたかを競う。
「あたし青で!」
スポーツが得意そうな少女はそう言い、
「……赤」
読書が好きそうな少女はつぶやいた。
青、青、青、赤。
元気な彼女はニヤリと笑い、シャイな彼女は睨みをきかした。
次の車は何色だ?
集中していく二人。視界が狭くなっていく。世界が暗くなっていく。
すると、視界の端がピカピカと光り始めた。そして今ーー
ーー燃え上がる赤い車輪が『三体』過ぎ去った。中央には達磨みたいな顔があった。
妖怪、輪入道だった。
「……私の勝ちね」
「いやいや! それどころじゃ……っていうか何アレ!? イミワカンナイ!! ノーカンでしょ!?」
「……負け惜しみは格好悪いわよ」
お嬢は本当に負けず嫌いだ。気軽に私たちを呼ばんでください。
ファンタジー
公開:25/12/01 22:00
のんびり屋さんです。よろしくお願いします。日常を書くのが好きです。ファンタジーも好きです。思いついたものならなんでも好きかもしれません。たまにタイトル裏のイラストも描きます。
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猫目ちゅん