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私には、どうしても許せない男がいます。
私は先日、勤め先で来客応対を任されました。
その際に、勤め先の年配の儀礼講師に来客対応について、あれこれ教わったのですが、この男がとんでもない奴でして。
金銭は要求する。断ると、わざと間違った事を教える。挙句、私の出身まで嘲笑う。
私は、そのような恥辱に、歯を食いしばって耐え続けてきました。
しかし、ついに、あの男は大勢の人間の前で、私の事を指をさして侮辱しました。
周りの人間もクスクス笑いました。
その時、私の中で何かが崩れ去りました。
許せない。
今度、奴と会った時には...
いや、そんな事をしてはダメだ。色々な人に迷惑をかけてしまう。
でも、私はこの怒りを抑えられそうにありません。
私に何かあった時は、後の事はよろしくお願いします。
おや?廊下の向こうから、誰か来たようだ。
奴だ!奴だ!奴だ!
「吉良上野介!この間の遺恨、覚えたるか!」
私は先日、勤め先で来客応対を任されました。
その際に、勤め先の年配の儀礼講師に来客対応について、あれこれ教わったのですが、この男がとんでもない奴でして。
金銭は要求する。断ると、わざと間違った事を教える。挙句、私の出身まで嘲笑う。
私は、そのような恥辱に、歯を食いしばって耐え続けてきました。
しかし、ついに、あの男は大勢の人間の前で、私の事を指をさして侮辱しました。
周りの人間もクスクス笑いました。
その時、私の中で何かが崩れ去りました。
許せない。
今度、奴と会った時には...
いや、そんな事をしてはダメだ。色々な人に迷惑をかけてしまう。
でも、私はこの怒りを抑えられそうにありません。
私に何かあった時は、後の事はよろしくお願いします。
おや?廊下の向こうから、誰か来たようだ。
奴だ!奴だ!奴だ!
「吉良上野介!この間の遺恨、覚えたるか!」
その他
公開:25/11/28 21:34
更新:25/11/28 23:09
更新:25/11/28 23:09
加賀美 秋彦と申します。
学生時代からのショートショート好きが高じて、2025年4月から自分でも書き始めました。
幅広く色々なジャンルの作品を書いていきたいと思っております。
よろしくお願いします。
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加賀美 秋彦