砂漠惑星の賞金稼ぎ

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「見えるか、あの赤い丘の向こうが目的地だ。」
「うん、でも砂嵐が近いわ。」
俺はコートを翻し、砂に沈む太陽を睨んだ。「風に煽られながらじゃ、奴も逃げられない。」
「あなたって、本当に無茶するのね。」
「無茶じゃない、流儀さ。」
乾いた空気が肺を刺し、砂粒が肌をかすめる。銃を握る手が自然に震える。
「行こう。影が消える前に決着をつける。」
「ええ、私も覚悟はできてる。」
足跡は赤い砂に溶け、風のリズムが二人を包む。孤独な星の静寂の中、僕らの鼓動だけが確かに生きていた。
SF
公開:25/11/28 14:39

森康雄( 千葉 )

短い物語の中に、小さな驚きと余韻をそっと閉じ込めています。
読んでくださる方に、“たのしい違和感”を届けられたら嬉しいです。
よろしくお願いします。

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