記憶
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数年ぶりに、田舎の祖母の家に行く。
電車とバスを乗り継いで6時間ほどかかる。
早朝家を出て、着いたのは昼前だった。
「ばあちゃ〜ん、来たよ〜」
小さい頃、祖母の家に来るといつも遊んでいた男の子がいた。
毎日色んなことをして遊んだが、楽しくて全然飽きなかった。
少し大きくなってから家族にその話をすると、誰も覚えてないという。
そんなことないと思いつつ、いつのまにか記憶に蓋をしてしまった。
「ばあちゃんいないの〜?家上がるよ〜」
靴を脱いで土間から上がろうとした時、玄関横の柱が目に入った。
そこには、その男の子と背比べをして遊んだ時の傷が残っていた。
電車とバスを乗り継いで6時間ほどかかる。
早朝家を出て、着いたのは昼前だった。
「ばあちゃ〜ん、来たよ〜」
小さい頃、祖母の家に来るといつも遊んでいた男の子がいた。
毎日色んなことをして遊んだが、楽しくて全然飽きなかった。
少し大きくなってから家族にその話をすると、誰も覚えてないという。
そんなことないと思いつつ、いつのまにか記憶に蓋をしてしまった。
「ばあちゃんいないの〜?家上がるよ〜」
靴を脱いで土間から上がろうとした時、玄関横の柱が目に入った。
そこには、その男の子と背比べをして遊んだ時の傷が残っていた。
青春
公開:25/11/26 11:09
田舎
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