くよくよ饅頭

友人から「くよくよパーク」のお土産に「くよくよ饅頭」をもらった。「食べると３時間ほど適度に落ち込みます」と袋に書いてあった。そんなお菓子をくれるほうもどうかと思うが「キミに必要な気がして」と言われては無下にできない。いや、憤慨すべきところだったのだろうか。

とにもかくにも食べてみた。とたんに、今日の失言だの10年前の勘違いだの、眠っていたクヨクヨまでが徒党を組んで襲ってきた。

なんでこんなものを食べてしまったのか。いや、そもそも受け取らなければよかった？　ああ、クヨクヨの連鎖が止まらない。

しかし３時間後、霧が晴れたように気分が戻った。戻ったというよりも、それ以上だ。気分がよくなっている。出し切ったのだろうか？　心が軽い。

友人がわたしを気遣って饅頭をくれたことがよくわかった。よく見ていてくれたのだ。今度はわたしがパークへ行って、誰かに饅頭をプレゼントしよう。怒られるかな。