愚痴鍋

今日は我が家で同僚と愚痴鍋パーティを開いた。
上司や取引先への怒りで鍋がぐつぐつと煮立つ。
そこに憎々しげに肉と投入する。俺達の辛さを味わえと言わんばかりに唐辛子も投入だ。
もちろん野菜も忘れない。ホウレンソウは社会人の基本。
柔らかい豆腐は俺達のメンタルと同じ。崩れないよう細心の注意を払う。
肉はあえて乱暴に食う。同僚の愚痴とともに噛みしめ、飲み込む。腹が満たされると憎しみは薄れていく。
憎しみが薄れてくると怒りの熱も冷めてくる。愚痴鍋の温度が下がってきたという事は満足度が上がり、ストレスが下がった証拠だ。
同僚と二人、腹を割って楽しめる鍋っていいな、と笑い合った。
そう…愚痴鍋をやるなら二～三人くらいが丁度いい。それ以上となると肉の奪い合いで愚痴鍋はさらにヒートアップする恐れがある。
それは愚痴ではなく暴言の呼び水にもなる。それが水と油な二人なら水蒸気爆発を起こしてしまう恐れがある。