女神
2
3
少女はある日、一匹のアリをうっかり踏みつぶしてしまった。少女は罪悪感を覚え、それから毎日、アリの巣の前に、角砂糖を置くようになった。その習慣は、少女が大人になるまで続いた。大人になった少女は、ある男性と出会い、結婚することになった。結婚式当日、少女は、突然式場に現れたアリの群れに、連れ去られた。アリたちは、ウェディングドレスを着た少女を、砂糖で出来た女神像だと勘違いしたのだ。
ファンタジー
公開:25/11/19 09:57
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
ログインするとコメントを投稿できます
六井象