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「あー、美味しかった!」
A子は、そう言って夫と2人自宅で夕食を終えた。
リビングには小型のスーツケース程の炊飯器が置かれていた。
A子は言った。
「年齢や性別、食事時間を設定して材料を投入すれば、健康的な料理を自動で作ってくれる」
「これほど便利な炊飯器を国が無料提供してくれるだなんて」
「外食する人が減っている理由がわかったわ」
「さて、明日も仕事だし寝るとしましょう」
A子は、友人B子とカフェで約束を取り付けた。
話題となったのは、もちろんあの炊飯器だ。
「B子もあの炊飯器を使っているの?」
「私は使っていないわ」
「国の健康庁に勤めるB子が利用しないだなんて、変な話ね」
翌日、友人B子は昨日の話について男性上司と雑談していた。
「それで、本当のことを話したのかい?」
「言えるわけないですよ。国が国民の体を管理しようとしているだなんて」
「健康という見えない不安を利用して…」
A子は、そう言って夫と2人自宅で夕食を終えた。
リビングには小型のスーツケース程の炊飯器が置かれていた。
A子は言った。
「年齢や性別、食事時間を設定して材料を投入すれば、健康的な料理を自動で作ってくれる」
「これほど便利な炊飯器を国が無料提供してくれるだなんて」
「外食する人が減っている理由がわかったわ」
「さて、明日も仕事だし寝るとしましょう」
A子は、友人B子とカフェで約束を取り付けた。
話題となったのは、もちろんあの炊飯器だ。
「B子もあの炊飯器を使っているの?」
「私は使っていないわ」
「国の健康庁に勤めるB子が利用しないだなんて、変な話ね」
翌日、友人B子は昨日の話について男性上司と雑談していた。
「それで、本当のことを話したのかい?」
「言えるわけないですよ。国が国民の体を管理しようとしているだなんて」
「健康という見えない不安を利用して…」
SF
公開:25/11/18 19:16
更新:25/11/18 19:21
更新:25/11/18 19:21
アメ玉です。
「サッと読めておもしろい物語」を書くことが目標です!
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