慈善

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 夜の道を、一人のホームレスが、空き缶を拾いながら、歩いていた。彼は、一台の自販機の前を通りかかった。それは機械音声が流れるタイプの自販機だった。彼がその自販機の前を通り過ぎた時、背後から、カラン、と音がした。そして、「持ッテケ」という機械音声が流れた。不審に思ったホームレスが自販機を調べると、釣銭口に一枚の十円玉が入っていた。
その他
公開:25/11/20 11:12

六井象

短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/

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