日本ゾンビの調査報告書

イタリアやアメリカを本場とするゾンビ。
調べてみると日本のゾンビにのみ、他のゾンビにはない特徴が見つかった。
まず、日本ゾンビは生の人間を食べない。
日本ゾンビには生人間を分解するバクテリアを腸内に持ち合わせていない。
その代わり日本ゾンビは生海苔を分解するバクテリアを腸内に持つ。日本ゾンビだけが生人間を消化できないが、日本人だけが生海苔を消化できる。
また、日本ゾンビは急激な温度変化により、人間に戻す事が可能である。
夏は炎天下をさ迷わせた後、冷房の効いた部屋でキンキンに冷えたビールや麦茶を出すといい。
冬は寒い外をさ迷ったゾンビをこたつへと誘うといい。温泉だとなお良し。
これは”生き返る～効果”として学会に提出中である。
日本人はゾンビウイルスに打ち勝つ細胞を持っている事が今回の調査で分かった。
だが同時に、SNS上で自身をゾンビ化させてしまうインプレウイルスを持っている事も分かった。