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カチャカチャカチャ。
食器棚でグラスがおしゃべりしている。
「今日は俺の出番だぜ。今日の気温から俺でキューっとビールを流し込みたいはずだ」
ジョッキが得意気にそう言うと、
「だったら貴方、もう既に冷蔵庫で冷やされてないといけないでしょう。肉厚なんだから」
チューリップグラスがジョッキを否定する。
「瓶ビール冷えてるし、ぼくということもありますよ」
舌っ足らずの声でビアタンブラーが言う。
「オレじゃない?多分……」
パイントグラスがそう言うと、
「計量カップあがりは黙ってろ!」
皆が遮る。
カチャカチャカチャ。
おしゃべりは終わらない。
※
風呂上がりの僕は冷蔵庫に直行する。
風呂前に冷凍庫に入れた缶ビールを開けると、一気に喉奥に流し込む。缶の半分程を飲み込むと「ぷはーっ」と歓喜の溜息が出る。
ガチャン!
大きな音がした。音の出処に目を向けると食器棚のグラスが全てズッコケていた。
食器棚でグラスがおしゃべりしている。
「今日は俺の出番だぜ。今日の気温から俺でキューっとビールを流し込みたいはずだ」
ジョッキが得意気にそう言うと、
「だったら貴方、もう既に冷蔵庫で冷やされてないといけないでしょう。肉厚なんだから」
チューリップグラスがジョッキを否定する。
「瓶ビール冷えてるし、ぼくということもありますよ」
舌っ足らずの声でビアタンブラーが言う。
「オレじゃない?多分……」
パイントグラスがそう言うと、
「計量カップあがりは黙ってろ!」
皆が遮る。
カチャカチャカチャ。
おしゃべりは終わらない。
※
風呂上がりの僕は冷蔵庫に直行する。
風呂前に冷凍庫に入れた缶ビールを開けると、一気に喉奥に流し込む。缶の半分程を飲み込むと「ぷはーっ」と歓喜の溜息が出る。
ガチャン!
大きな音がした。音の出処に目を向けると食器棚のグラスが全てズッコケていた。
その他
公開:25/04/28 09:11
更新:25/04/28 09:27
更新:25/04/28 09:27
ビール
BEERquzと言う名前でビールを飲んだり、撮ったり、書いたり、話したりもしています。
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