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私は、筆箱を見つめる。
ここは、私だけの秘密基地。
使いかけの消しゴムは、ちょっと疲れた兵士。
シャーペンの芯は、細いガラスの塔。
小さな世界が、ここに広がっている。
机の中をそっと覗くと、知らない国があった。
折り紙のカケラ、給食の牛乳のふた、忘れられた鉛筆キャップ。
誰にも知られず、静かに暮らしている。
たまにふわふわと浮かぶホコリは、雲みたいだ。
教室のいちばん前にある黒板は、魔法の扉。
先生が字を書き、消すたびに、新しい世界が生まれて消える。
チョークの粉が舞う瞬間、夜空の星みたいにきらめくのが、ちょっと好き。
わたしのランドセルは宇宙船。
プリントも教科書も、ぎゅうぎゅうに詰めこんだ宝物たち。
底についたお弁当箱の跡は、わたしだけの航海のしるし。
誰も気づかない。
だけど、ちゃんとここにある。
わたしだけの、小さな世界。
ここは、私だけの秘密基地。
使いかけの消しゴムは、ちょっと疲れた兵士。
シャーペンの芯は、細いガラスの塔。
小さな世界が、ここに広がっている。
机の中をそっと覗くと、知らない国があった。
折り紙のカケラ、給食の牛乳のふた、忘れられた鉛筆キャップ。
誰にも知られず、静かに暮らしている。
たまにふわふわと浮かぶホコリは、雲みたいだ。
教室のいちばん前にある黒板は、魔法の扉。
先生が字を書き、消すたびに、新しい世界が生まれて消える。
チョークの粉が舞う瞬間、夜空の星みたいにきらめくのが、ちょっと好き。
わたしのランドセルは宇宙船。
プリントも教科書も、ぎゅうぎゅうに詰めこんだ宝物たち。
底についたお弁当箱の跡は、わたしだけの航海のしるし。
誰も気づかない。
だけど、ちゃんとここにある。
わたしだけの、小さな世界。
その他
公開:25/04/27 08:42
更新:25/04/27 10:49
更新:25/04/27 10:49
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