近所の神社にて

幼馴染が神主をしている神社で厄払いをお願いした。
この神社にも昔からお世話になっている。だから少しくらい我が儘を言っても大丈夫だろうと思いつく限りの願い事を書き、それを渡した。
幼馴染はそれを見て、苦笑いを浮かべるも厄払い中に私の願い事を読み上げてくれた。

その夜の事だ。夢の中に幼馴染そっくりな神様が出てきた。
『君ねぇ…厄払いなのに願い事書きすぎ。これじゃ、どの神社行っても厄払いじゃなくて厄介払いになるよ。後日、願い事は１つに絞ってまた厄払いに来て。いい、昔から私をご贔屓してくれているから、あえて忠告してあげてるんだよ。次はないからね』
目が覚めた後もその忠告をはっきり覚えていた私。
後日、神様の言いつけを守り、願い事を１つに絞り、改めて厄払いへとやって来た。
「夢の中、神様が出てきて説教してきたでしょ？」
苦笑いを浮かべた幼馴染は改めて厄払い中、私の願い事を１つだけ読み上げてくれた。