むし(無視)パン
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「学校でさ、挨拶してもなかなか返事してくれない子がいるの」
「その子もしかして、むしパン食べたんじゃない?」
「蒸しパン?」
「無視、パンよ。だからたぶん、挨拶できなくなっちゃったのよ」
「ええ~!どうしたら良いかなぁ?」
「とりあえず様子見ね。そのうち一人になっちゃって、さびしいと思うから、向こうが挨拶できる勇気出して、おはよう、とか言ってきたら返してあげたら良いと思う」
「それが呪いを解く鍵なのね!分かったわ!」
しばらくして、廊下の向こうからうつむき加減に歩いてきたその子と目が合った。かと思ったら、とびきり小さな声の、
「おはよぅ…」
が、耳に飛び込んできた。
「おはよう~」
笑顔で話しかけると、その子は笑って応えてくれた。
「めちゃ嬉しか~!!」
「良かったね」
友だちに話すと、ご丁寧にヤクルトと蒸しパンをプレゼントしてくれた。
憎めない奴…。
「その子もしかして、むしパン食べたんじゃない?」
「蒸しパン?」
「無視、パンよ。だからたぶん、挨拶できなくなっちゃったのよ」
「ええ~!どうしたら良いかなぁ?」
「とりあえず様子見ね。そのうち一人になっちゃって、さびしいと思うから、向こうが挨拶できる勇気出して、おはよう、とか言ってきたら返してあげたら良いと思う」
「それが呪いを解く鍵なのね!分かったわ!」
しばらくして、廊下の向こうからうつむき加減に歩いてきたその子と目が合った。かと思ったら、とびきり小さな声の、
「おはよぅ…」
が、耳に飛び込んできた。
「おはよう~」
笑顔で話しかけると、その子は笑って応えてくれた。
「めちゃ嬉しか~!!」
「良かったね」
友だちに話すと、ご丁寧にヤクルトと蒸しパンをプレゼントしてくれた。
憎めない奴…。
青春
公開:25/04/22 19:58
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