春はあけぼの
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早朝の電車通学。
乗客が少なくて集中できるからリスニング練習をして、後は好きな音楽を聴いている。
この4月の入学以来ほぼ毎日。何人かは「この人知っているな」という感覚がある。
一人だけ、同じ制服の女の子がいる。
学校では見かけない彼女はいつも本を読んでいた。
いつか自然と目が合ったら話しかけたいと思うけど読書に夢中らしい。
今朝は寝坊して、電車にはギリギリ間に合ったがイヤホンを忘れてしまった。
漫然と景色を眺めて過ごしていた。
あの子が乗ってくる駅だ。ついドアの方を見てしまう。相手も俺に気づいたようだ。
数人分空けて隣に座るのを視界の端で捉える。
「――おはよう」消え入りそうな声だった。
「え?」思わず振り返る。「お、おはよう」大丈夫か?俺の声、変じゃないよな?
「おはよう。今日はイヤホン、してないんだね」
初めて交わした言葉。朝日に照らされたお互いの頬が赤く染まっていた。
乗客が少なくて集中できるからリスニング練習をして、後は好きな音楽を聴いている。
この4月の入学以来ほぼ毎日。何人かは「この人知っているな」という感覚がある。
一人だけ、同じ制服の女の子がいる。
学校では見かけない彼女はいつも本を読んでいた。
いつか自然と目が合ったら話しかけたいと思うけど読書に夢中らしい。
今朝は寝坊して、電車にはギリギリ間に合ったがイヤホンを忘れてしまった。
漫然と景色を眺めて過ごしていた。
あの子が乗ってくる駅だ。ついドアの方を見てしまう。相手も俺に気づいたようだ。
数人分空けて隣に座るのを視界の端で捉える。
「――おはよう」消え入りそうな声だった。
「え?」思わず振り返る。「お、おはよう」大丈夫か?俺の声、変じゃないよな?
「おはよう。今日はイヤホン、してないんだね」
初めて交わした言葉。朝日に照らされたお互いの頬が赤く染まっていた。
青春
公開:25/04/20 11:13
更新:25/04/20 12:20
更新:25/04/20 12:20
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
同名で NOVEL DAYS でも活動しています。
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