何だか
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河原の掃除をしていた。石の中に、割り箸が転がっていた。拾い上げて、ゴミ袋に入れようとした時、背後から声が聞こえた。「まだ食っとる」振り返ると、老人がいた。口の周りが血だらけだった。割り箸を元の場所に戻した。老人は地面に座り、割り箸を手に取ると、小石をつまみ上げ、口に運んだ。ガリガリと嫌な音がした。「美味しいですか?」私が尋ねると老人は「美味しくはないね」と答えた。「何だか血の味がするんだよ」
ホラー
公開:25/04/12 19:47
短い読み物を書いています。その他の短編→ https://tomokotomariko.hatenablog.com/
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