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午後のまどろみのなか風が歌えば、あなたはどこからともなくあらわれて庭に咲いたスミレの花に舞い降りる。
あなたは菜の花色のドレスを身にまとった蝶。
わたしは窓辺に寄せたチャーチチェアに座りながら、自由に舞うあなたを見つめている。
あしたもあさってもその次の日もあなたに会いたいから、雨が降らないよう祈りながら、水色の空をしずかに見つめている。
叶わない恋だと知っている。
この気持ちは、つたえることさえできずに終わることも。
「わたしにも羽があればよかったのに」
つぶやいても、きっとだれにも届かない。
わたしは菜の花色のドレスを身にまとったお人形。
自分のちからではどこへゆくこともできないのに、今日もしずかにほほえんでいる。
あなたは菜の花色のドレスを身にまとった蝶。
わたしは窓辺に寄せたチャーチチェアに座りながら、自由に舞うあなたを見つめている。
あしたもあさってもその次の日もあなたに会いたいから、雨が降らないよう祈りながら、水色の空をしずかに見つめている。
叶わない恋だと知っている。
この気持ちは、つたえることさえできずに終わることも。
「わたしにも羽があればよかったのに」
つぶやいても、きっとだれにも届かない。
わたしは菜の花色のドレスを身にまとったお人形。
自分のちからではどこへゆくこともできないのに、今日もしずかにほほえんでいる。
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公開:25/04/12 22:41
更新:25/04/13 07:39
更新:25/04/13 07:39
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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