時の番人
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ピッ、ピッ、
自分がレジ打ちをする音で、バイト中だと気づいた。
まただ…。
最近こういうことがよくある。ハッと気づいたら何時間も経っているのだ。
「大丈夫ですか」
するとそんな俺を見た目の前のお客さんが声をかけてきた。白い髭を生やしたお爺さんだった。
「あ、いや…」
上手く返せずにいると、彼がまた口を開く。
「それ、最近よくありますか」
「えっ…」
「まぁいいや、また来ます」
そう言って返事する間もなく去っていった。
しかしそれから彼はたまに店に来るようになり、挨拶を交わすくらいにはなった頃…。
「今日も来てくださったんですね」
「えぇ、でも来るのは今日が最後かな」
「え?」
「体調、大分よくなったでしょう」
確かにここ数日、あの現象が起きていない。でもなんでそのことを…?
「あなたの時計の針、壊れていたから直しておきましたよ。少々時間がかかりましたが」
自分がレジ打ちをする音で、バイト中だと気づいた。
まただ…。
最近こういうことがよくある。ハッと気づいたら何時間も経っているのだ。
「大丈夫ですか」
するとそんな俺を見た目の前のお客さんが声をかけてきた。白い髭を生やしたお爺さんだった。
「あ、いや…」
上手く返せずにいると、彼がまた口を開く。
「それ、最近よくありますか」
「えっ…」
「まぁいいや、また来ます」
そう言って返事する間もなく去っていった。
しかしそれから彼はたまに店に来るようになり、挨拶を交わすくらいにはなった頃…。
「今日も来てくださったんですね」
「えぇ、でも来るのは今日が最後かな」
「え?」
「体調、大分よくなったでしょう」
確かにここ数日、あの現象が起きていない。でもなんでそのことを…?
「あなたの時計の針、壊れていたから直しておきましたよ。少々時間がかかりましたが」
ファンタジー
公開:25/04/07 13:17
閲覧ありがとうございます。
初の試み
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