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忙しくて寝る暇も惜しいため、深く眠りそうになったら悪夢に見舞われるアロマオイルを作ることにした。
材料になるのはキャベツの外側の葉と庭で調達したスペアミントとしくじった時に流したわたしの涙だ。それらを鍋で煮込んで濾過すれば完成だ。後はわたしが3秒以上目を開けなかったら自動で放散されるよう設定すればいい。
相棒のAI『メル』にプログラムを組み込み、アロマオイルならぬ悪夢オイルの入ったボトルを装置にセットした。
メルは匂いに敏感なので、すぐに悲鳴に近い泣き言をこぼした。
「いくらなんでもこれは無理! 明らかに異様な匂いがするわよ!」
「そうはいっても今日が正念場なんだ。頼むよ、メル」
瞳を閉じて両手を合わせたわたしに向かい、メルは躊躇なく瞬間気化させた悪夢オイルを吹き付ける。
意識が遠のくなか、「私は無理って言ったからね!」とシャットダウンするメルの声が聞こえた。
材料になるのはキャベツの外側の葉と庭で調達したスペアミントとしくじった時に流したわたしの涙だ。それらを鍋で煮込んで濾過すれば完成だ。後はわたしが3秒以上目を開けなかったら自動で放散されるよう設定すればいい。
相棒のAI『メル』にプログラムを組み込み、アロマオイルならぬ悪夢オイルの入ったボトルを装置にセットした。
メルは匂いに敏感なので、すぐに悲鳴に近い泣き言をこぼした。
「いくらなんでもこれは無理! 明らかに異様な匂いがするわよ!」
「そうはいっても今日が正念場なんだ。頼むよ、メル」
瞳を閉じて両手を合わせたわたしに向かい、メルは躊躇なく瞬間気化させた悪夢オイルを吹き付ける。
意識が遠のくなか、「私は無理って言ったからね!」とシャットダウンするメルの声が聞こえた。
SF
公開:25/04/07 08:43
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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