リフレイン・レイン

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 春は、今年もやってくる。
 出会いを予感させる季節、学生も社会人も浮かれてみえる。並木道も桜が咲き、街でも自然の息吹きを感じる。

 希望に満ちた気配の中、私の心はユーウツに支配されていた。

 しとしと雨が降り続く。心の不調で休職中、一人暮らしのマンションの窓から外を眺めていた。
 代わり映えのない毎日の繰り返し。家に篭りっきりの自分が嫌で、常に罪悪感を抱えている。人は優しい言葉をくれるが、私が私を責める。
 考えてみれば四季だって周期的に訪れるだけで意味なんて無いのかもしれない。ただ、耳に残る歌詞みたいに。

「三寒四温と言いますが、この雨を超えたら、晴れが続きそうです」かけっぱなしのラジオが告げる。
 テレビとスマホは電源を入れていない。


 どうか神様、冷たい雨の日が終わりますように。暖かい陽射しを待ち望んでいます。


 閉じる瞼に浮かぶ。遥か彼方、空から降りる天使の梯子が。
その他
公開:25/04/05 22:23
更新:25/04/06 13:26

いぬさか

初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。

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