忠告

「闇の扉は絶対に開いてはいけないよ。闇の魔法は絶対に使ってはいけないよ」

魔法使いの師匠は私にそう口酸っぱく言ってくる。
もし、闇の扉を開いたらどうなるのだろう？もし、闇の魔法を使ったらどうなるのだろう？
師匠は重いため息を吐き、１枚の紙を見せて来た。

「ホテルの冷蔵庫内の有料ドリンクと同じさ…効果は普通の魔法と何ら変わらないのに、使ってしまうと後で高額請求されるんだ」

炎魔法一発でこの値段！？雷魔法はその倍の値段！？
ちょっと！ぼったくりじゃないですか！

「だから言っているんだ。闇の扉は絶対に開いてはいけない。闇の魔法は絶対に使ってはいけない。あと、ペイチャネルと交信も絶対してはいけないよ！」

ペイチャネル？
それは一体何ですか？

「お前にはまだ早い！」

何故か師匠に怒られた…理不尽極まりない。