お高いUFOキャッチャー。
1
2
──1回1万円、必ず取れます。
フラッと立ち寄ったゲーセンのUFOキャッチャーにそれはあった。
景品を見ると、3Dマップの中に人物がリアルに動いていた。
……予測不能な景品である。
少し高くつくが、はずれ無し。
興味半分で金を入れる。
するとアームが動く。
試しに上へ、そして右。
次は左に……おっと、しまった。
上と左右のどちらかにそれぞれ一度しか動かなかった。
だがしかし、はずれ無し。
アームが吸い込まれるようにマップの中へ消え、何かを掴んで出てきた。
画面には“八千代さん”。
──誰だよ。
景品出口から、白髪の老婆・八千代さんが出てきた。
「現れたな、暇人め。いいじゃろ、少しばかり付き合ってやるかの」
明らかにはずれと思っていたが、話しているうちにばあちゃんを思い出した。
「さて、時間じゃな」
そう言って八千代さんは立ち去った。
「……もう1回やってみるかな」
はずれは無し。
終
フラッと立ち寄ったゲーセンのUFOキャッチャーにそれはあった。
景品を見ると、3Dマップの中に人物がリアルに動いていた。
……予測不能な景品である。
少し高くつくが、はずれ無し。
興味半分で金を入れる。
するとアームが動く。
試しに上へ、そして右。
次は左に……おっと、しまった。
上と左右のどちらかにそれぞれ一度しか動かなかった。
だがしかし、はずれ無し。
アームが吸い込まれるようにマップの中へ消え、何かを掴んで出てきた。
画面には“八千代さん”。
──誰だよ。
景品出口から、白髪の老婆・八千代さんが出てきた。
「現れたな、暇人め。いいじゃろ、少しばかり付き合ってやるかの」
明らかにはずれと思っていたが、話しているうちにばあちゃんを思い出した。
「さて、時間じゃな」
そう言って八千代さんは立ち去った。
「……もう1回やってみるかな」
はずれは無し。
終
その他
公開:25/03/27 22:22
自由気ままに。
よろしくお願いします。
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