視線の先に

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私はいつも泣いてばかりの王子様に笑って欲しくて、お城に忍び込んではおどけて笑わせていた。
いつもは泣いてばかりの王子様も私が来ると笑ってくれた。それが嬉しくて私はいつだっておどけてみせた。
もっともっと王子様を笑わせたくて、私はサーカスのピエロになった。
私を見て、王子様は笑っていた。
でも、王子様は喜んではいなかった。
王子様は隣国の王女様に会えなくて泣いていた。
だから会える日は凄く喜んだ。私には見せた事のない笑顔を浮かべていた。
王子様は私を王女様に紹介する。
「友達のピエロだ」
ああ、私ってば本当にピエロ。王子様と結ばれるはずなんてないのに、それを夢見てしまった。

公演を終え、物陰で一人泣いていると団長がやって来た。
「王子様にとってお前はお姫様じゃなかったけど、俺にとってお前はお姫様だ」
私の為に団長になったのだと照れ笑いする彼。
思わぬ告白にサーカスのテントがお城に見えた。
公開:25/03/24 20:58

幸運な野良猫

yahoo!サーバーに問題が発生したらしく2022年9月1日より2週間入れなかったので新規にアカウント取得。
半年以上毎日Yahoo!IDでログインを試みるも、現在進行形でログインできない状態です。#EY003って何だ?
そのIDも凍結されてしまったので旧アカウントには手出しができない状態です。
運営に報告するも、ずっと無視されております。自動応答メールだけが返ってくる…1年経過で、もう諦めた…2年経過で、ただただ失望した…

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