風景を感じる

風景は美しい。
愛子は言う。「金と権力が全て。」

風景は乱れている。
真は言う。「愛こそ全て。」

30代半ばに母を無くし、兄、姉と父の3人で生きてきた。
父は堕落し、娘に依存する。
兄も堕落し、危ない橋を渡る。
姉は情緒不安定になり、愛子が支える。
もっと金があったら、私の人生は変わっていた。そんな言葉が愛子の口癖。

金に不自由なく、人に愛されていきてきた。だから、努力の仕方が分からない。
父は無関心、母は過干渉。
兄は優秀。姉は努力家。
自分は何もしなくても、それなりの人生を送れた。

でも、二人共、何かが足りないと感じている。

愛子は愛を。真は金を。

だから、二人はうまくいく。

人はみな、支え合って生きている。