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友人を誘って森へハイキングに出かけた。
二十年来の付き合いだからお互いに気心が知れているし、高原のすがすがしい空気と雰囲気に癒やされ、友人は「今日が人生で一番の幸運日だ」と喜んでいる。わたしは大きくうなづいて応じる。
ところが帰り道は雲が増え、小雨も降り出した。わたしたちは木の下に避難し、しばらく雨宿りすることにした。
「変なこと言うけどさ」と友人は切り出す。「もしかして道を間違えてる?」
「きのせいだよ」
「そう? さっきから同じ場所をぐるぐる回ってる気がするんだけど」
「きのせいだってば」とわたしは笑い、リュックからリラックスするお茶を出して友人にすすめた。
今日のためにわたしは木を植えた。後は友人が深い眠りにつくのを待つだけ。
今日はわたしにとっても人生で一番の幸運日にするのだ。
二十年来の付き合いだからお互いに気心が知れているし、高原のすがすがしい空気と雰囲気に癒やされ、友人は「今日が人生で一番の幸運日だ」と喜んでいる。わたしは大きくうなづいて応じる。
ところが帰り道は雲が増え、小雨も降り出した。わたしたちは木の下に避難し、しばらく雨宿りすることにした。
「変なこと言うけどさ」と友人は切り出す。「もしかして道を間違えてる?」
「きのせいだよ」
「そう? さっきから同じ場所をぐるぐる回ってる気がするんだけど」
「きのせいだってば」とわたしは笑い、リュックからリラックスするお茶を出して友人にすすめた。
今日のためにわたしは木を植えた。後は友人が深い眠りにつくのを待つだけ。
今日はわたしにとっても人生で一番の幸運日にするのだ。
ミステリー・推理
公開:25/03/22 09:02
☆やコメントありがとうございます✨
作品のイラストはibisPaintを使っています。
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