深海のペンダント
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カランカラン。僕が扉を開くと、ベルが音を立てた。
「いらっしゃい。お客は久々だねぇ」
店主らしき老紳士は、本を読んでいて、優しい声をしていた。
「こんにちは。友達の紹介で、伺いました。良い品が見つかるだろう、と」
挨拶を返し、店内を見渡す。装飾品や、アンティークな置物、鉱石など雑多だ。
「さて、何をお探しでしょうか」
問いかけられ、少し迷ったが、正直に答えることにした。
「手術を受けるんで、何か、お守りのようなものが欲しいんです」
そう言いながら、ペンダントに目が留まる。銀色のチェーンに黒いガラス玉と、シンプルだ。店主は、視線を追って説明を加えた。
「それは深海と繋がってます。遠い場所の、今現在を映しているんですよ」
結局、僕はあのペンダントを買った。
ときおり、ガラスの暗闇に明かりが見えることがある。提灯アンコウか、潜水艦か、正体は不明だが、ほのかな光に励まされている。
「いらっしゃい。お客は久々だねぇ」
店主らしき老紳士は、本を読んでいて、優しい声をしていた。
「こんにちは。友達の紹介で、伺いました。良い品が見つかるだろう、と」
挨拶を返し、店内を見渡す。装飾品や、アンティークな置物、鉱石など雑多だ。
「さて、何をお探しでしょうか」
問いかけられ、少し迷ったが、正直に答えることにした。
「手術を受けるんで、何か、お守りのようなものが欲しいんです」
そう言いながら、ペンダントに目が留まる。銀色のチェーンに黒いガラス玉と、シンプルだ。店主は、視線を追って説明を加えた。
「それは深海と繋がってます。遠い場所の、今現在を映しているんですよ」
結局、僕はあのペンダントを買った。
ときおり、ガラスの暗闇に明かりが見えることがある。提灯アンコウか、潜水艦か、正体は不明だが、ほのかな光に励まされている。
その他
公開:25/03/13 12:55
初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。
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