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話題の高級レストランに来た。雑踏のような客で賑わい騒々しい。テーブルは何十もありフロアは広くて薄暗い天井からシャンデリアがいくつも下がる。彼女と初めて来た。入口に立つマネージャーらしい男に予約を伝えると、どうぞと混み合ったフロアをくねくね、案内されたテーブルに彼女と座った。ウエイターは来ない。老夫婦がやってきて「ここは私たちの席です」と言う。こちらが案内されたと言っても老紳士は同じセリフを繰り返す。言い争っても仕方ない。私は「マネージャーを呼んでくる」と席を立った。うろうろしてもマネージャーは見つからず、ウエイトレスに肩をぶつけられる。席に戻ろうとしたがテーブルがわからない。呆然と立っていると「はい、これ」とグラスの盆を渡された。厨房らしいところに運ぶと代わりに別の盆を渡されて「3番テーブルへ」。適当なテーブルに盆を置く。それからずっと私は広いレストランでウエイターとなって走り回っている。
その他
公開:25/03/13 10:27
2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。
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