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強風が夕方から明け方まで吹き続けていた。
朝起きると、道には枯葉や鳥の羽があちこちに散らばっていた。私の家の前には、売物件と朱色で大きく書かれた看板が飛んで来て、まるで我が家が売りに出されている様相だ。何処から飛んで来たのだろうか。道の掃除はしたが、看板は触らずそのまま道に置いておいた。
夕方になり外を見ると、例の売物件の看板はまだ残っていた。
夜又強風が吹き続けたが、何故か翌朝看板は無くなっていた、誰かが何処かに戻したのだろうか。
そんな事があったのも忘れていた半月後、出社すると私に転勤辞令が出た。
遠方への長期転勤だ、我が家を空き家にしておくか、誰かに貸して行くか、思い切って売って行くかと迷っていた
矢先、私の家の前に以前飛んで来ていた売物件の看板が、戻っていた。
風は私の転勤の事を、風仲間の噂で先に知っていたのだろうか。
風の噂情報は正解だったと信じ、売却しようと決心がついた。
朝起きると、道には枯葉や鳥の羽があちこちに散らばっていた。私の家の前には、売物件と朱色で大きく書かれた看板が飛んで来て、まるで我が家が売りに出されている様相だ。何処から飛んで来たのだろうか。道の掃除はしたが、看板は触らずそのまま道に置いておいた。
夕方になり外を見ると、例の売物件の看板はまだ残っていた。
夜又強風が吹き続けたが、何故か翌朝看板は無くなっていた、誰かが何処かに戻したのだろうか。
そんな事があったのも忘れていた半月後、出社すると私に転勤辞令が出た。
遠方への長期転勤だ、我が家を空き家にしておくか、誰かに貸して行くか、思い切って売って行くかと迷っていた
矢先、私の家の前に以前飛んで来ていた売物件の看板が、戻っていた。
風は私の転勤の事を、風仲間の噂で先に知っていたのだろうか。
風の噂情報は正解だったと信じ、売却しようと決心がついた。
ファンタジー
公開:25/03/12 14:53
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