子守唄
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おばあちゃんの子守唄が大好きだ。
両親が共働きで、いつも夜遅くまでいないから、代わりに一緒にいてくれたおばあちゃん。
一人で寝るのが寂しいとこぼしたら、僕が寝付くまで子守唄を歌ってくれた。
優しい声とメロディ、しわくちゃな手の温もりが簡単に僕を眠りにつかせる。
おばあちゃんの子守唄を聞いた日は、嫌な夢も見ず、朝までぐっすり眠れたんだ。
「だから、今度は僕が歌うね」
布団の上に横たわるおばあちゃんの横で、そっと口ずさむ。うるさいと怒られるかなと思ったけど、両親も静かに聞いてくれていた。
ぱたぱたと慌ただしい気配がする家の中で、ここだけゆっくり時間が流れているみたいだ。
「お坊さん来たよ」
叔母さんがそう言って、両親は部屋を出た。
僕も、おばあちゃんに「おやすみ」と言って部屋を出る。
…少しだけおばあちゃんが嬉しそうに見えたのが、気のせいじゃ無ければいいな。
両親が共働きで、いつも夜遅くまでいないから、代わりに一緒にいてくれたおばあちゃん。
一人で寝るのが寂しいとこぼしたら、僕が寝付くまで子守唄を歌ってくれた。
優しい声とメロディ、しわくちゃな手の温もりが簡単に僕を眠りにつかせる。
おばあちゃんの子守唄を聞いた日は、嫌な夢も見ず、朝までぐっすり眠れたんだ。
「だから、今度は僕が歌うね」
布団の上に横たわるおばあちゃんの横で、そっと口ずさむ。うるさいと怒られるかなと思ったけど、両親も静かに聞いてくれていた。
ぱたぱたと慌ただしい気配がする家の中で、ここだけゆっくり時間が流れているみたいだ。
「お坊さん来たよ」
叔母さんがそう言って、両親は部屋を出た。
僕も、おばあちゃんに「おやすみ」と言って部屋を出る。
…少しだけおばあちゃんが嬉しそうに見えたのが、気のせいじゃ無ければいいな。
その他
公開:25/03/14 07:24
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