ストーカーストーカー

「最近、黒いフードを被ったサングラスの男に付けられている気がする。助けて(泣)」
どうやら彼女はストーカーに付けられているらしい。彼女を苦しめるヤツを俺は許さない。とっちめてやろうと思った。

彼女が外出するのを確認すると、しばらくしてから俺も外に出て後を追いかける。彼女と距離をあけながら、近くの電柱に身を隠した。
すると、俺がいる向かいの電柱に男の影があるのに気づく。黒いフードでサングラスをかけた男。一目でわかった。こいつがストーカーだ。
向こうもこちらを警戒し、身を構えている。俺は男に詰め寄り、肩をつかんで床に押し倒した。
「違うんだ、俺はただ・・・」
男の抵抗が強くなったため、俺は締め技をかけ、男は大人しくなった。
それからすぐに警察に通報した。俺は彼女を守れたのだ。

数時間後・・・
彼女のSNSのつぶやき
「ストーカーが2人いた。どちらも私を”助ける”と言っていた」