お月見のペットボトル(二本目)
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九月の日曜日の朝、南国土佐の桂浜で、意識不明の人が発見された。第一発見者は水族館の職員だった。昨日は満月で、お月見の名所だったのに、警察が立ち入り制限をしていた。
恵子(母)と健太(小学一年)は水族館に行く約束で、知らずに来ていた。水族館に行く路は閉鎖されたので、小高い坂本龍馬像近くから、ブルーシートで囲われている桂浜の現場を俯瞰していると、健太が何かに気づいて言った。
「ゴミの無い浜辺の、あのペットボトルが凶器だよ。きっと凍らせて殴った後、海に捨てたんだ」
恵子は、浜辺に不自然に在るペットボトルを見つけ、探偵の様な健太の手を握った。
恵子は、持参した空になりかけているペットボトルをリュックに入れて、急ぎ引き返し、走った。
坂本龍馬像の陰に、黒いサングラスのマスク男がクーラーボックスに腰掛けて、太平洋を眺めていた。
恵子(母)と健太(小学一年)は水族館に行く約束で、知らずに来ていた。水族館に行く路は閉鎖されたので、小高い坂本龍馬像近くから、ブルーシートで囲われている桂浜の現場を俯瞰していると、健太が何かに気づいて言った。
「ゴミの無い浜辺の、あのペットボトルが凶器だよ。きっと凍らせて殴った後、海に捨てたんだ」
恵子は、浜辺に不自然に在るペットボトルを見つけ、探偵の様な健太の手を握った。
恵子は、持参した空になりかけているペットボトルをリュックに入れて、急ぎ引き返し、走った。
坂本龍馬像の陰に、黒いサングラスのマスク男がクーラーボックスに腰掛けて、太平洋を眺めていた。
その他
公開:25/03/05 12:52
更新:25/03/05 16:09
更新:25/03/05 16:09
#ショートショート研究室
文章書く練習始めました。アニメ、原作小説、漫画を角度を変えて味わうのが好きです。
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