あめ売り
0
2
雨が降る日は、飴売りの屋台がやって来る。売っている飴は一種類だけで、どれも雫の形をした透き通るような飴だ。元々飴が好きなのと、それがとても綺麗なので見掛けた際はいつも買っていた。
ある日、売り子の人に「雨の中大変ですね」と声を掛けた。すると、売り子の人は「明日までに全部売り切らないと、コレなんですよ」と、首の辺りを手で横切らせた。不景気続きで、こんな小さな屋台も大変らしい。
「ありがとうございました」
買い終わった後、売り子の人は屋台を引いて、別の場所へ売りに行く。気のせいだろうか、屋台の車輪ががらがらと音を立てるたびにてるてる坊主の歌が聞こえた気がした。
そういえば、売り子の人はいつも白いフード付きのローブのようなものを着ていて、まるでてるてる坊主のようだった。
ある日、売り子の人に「雨の中大変ですね」と声を掛けた。すると、売り子の人は「明日までに全部売り切らないと、コレなんですよ」と、首の辺りを手で横切らせた。不景気続きで、こんな小さな屋台も大変らしい。
「ありがとうございました」
買い終わった後、売り子の人は屋台を引いて、別の場所へ売りに行く。気のせいだろうか、屋台の車輪ががらがらと音を立てるたびにてるてる坊主の歌が聞こえた気がした。
そういえば、売り子の人はいつも白いフード付きのローブのようなものを着ていて、まるでてるてる坊主のようだった。
その他
公開:25/03/05 07:41
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます