偉大なトマト

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偉大な人物になって歴史に名を刻みたい。

真は言う。「俺は凄い。」
愛子は言う。「調子に乗るな。」

人は周りの人に支えられて、生きている。
自分の足りないものを、補ってもらっている。
偉大な人物は自分の力だけで、歴史に名を刻んではいない。

真は言う。「トマトは万能な食材や。」
愛子は言う。「トマトは嫌い。」

トマトは酸味がある。好き嫌いが分かれる。
カレーにトマトを入れると、原型も酸味もさほど気にならない。

人も多くの人に紛れると短所も目立たなくなる。

人も食材もどのように扱われるかで、個性が生かされる。

トマトのように生かされ、本望を全うしたいものだ。
その他
公開:25/03/04 17:27

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