0
1

雪が舞う。
私は空を見上げて、白い息を吐く。
青空と朝焼けは、まるで舞台に備え付けられたスポットライトのように私を照らしている。
振り返れば、大きな蛇が暴れた跡が新雪を汚し、なかなか消えることがなかった。


雪が舞う。
私は曇天を見上げて、歯を剥き出す。
吹雪く空と曇天は、まるで私を布団のように包み込んでいる。
振り返れば、前も後もわからなくて。私が消えていく。

「まだ消えたくないから」

見えなくてもいい、わからなくてもいい。
進もうとした先が私にとっての前だから。


雪が舞う。
私はまた空を見上げた。明日はきっと全身が鈍痛に悩まされるのだろう。
その他
公開:25/03/05 21:31

ゴミ箱の中の宝

駄文を流してます。
誰かに届いたなら、これ以上嬉しいことはないです。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

0/100

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容