お月見のペットボトル
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九月の晴れた日、閑静な一戸建ての村上家のリビングで、恵子はお月見の準備を小学一年の一人息子の健太に手伝わせていた。
お団子、ススキの意味を行事育していると、じゃあ、と言って健太は冷蔵庫からペットボトルを持ってきて供えた。理由を聞くと、月でお餅を搗いているウサギさんのためだよ、と答えた。
その夜遅く夏弥が帰宅すると、恵子はペットボトルの訳を嬉しそうに話した。夏弥は感心しお供え物のお団子を三つ頂きペットボトルを半分飲んで元に戻した。サンタはお父さんの役目だからね、と説明した。
翌朝、規則正しく健太は起床し朝食の準備をしてる母におはようを言い、トイレで用を足し手と顔を洗って戻ると、お供え物が減ってるのに気づく。
「ウサギさん喉乾いてたんだね、全部飲んでる」
と、嬉しそうに健太が空になったペットボトルを手に報告する。
驚いて健太を見る恵子の眼は、満月の様に丸く明るく優しかった。
お団子、ススキの意味を行事育していると、じゃあ、と言って健太は冷蔵庫からペットボトルを持ってきて供えた。理由を聞くと、月でお餅を搗いているウサギさんのためだよ、と答えた。
その夜遅く夏弥が帰宅すると、恵子はペットボトルの訳を嬉しそうに話した。夏弥は感心しお供え物のお団子を三つ頂きペットボトルを半分飲んで元に戻した。サンタはお父さんの役目だからね、と説明した。
翌朝、規則正しく健太は起床し朝食の準備をしてる母におはようを言い、トイレで用を足し手と顔を洗って戻ると、お供え物が減ってるのに気づく。
「ウサギさん喉乾いてたんだね、全部飲んでる」
と、嬉しそうに健太が空になったペットボトルを手に報告する。
驚いて健太を見る恵子の眼は、満月の様に丸く明るく優しかった。
その他
公開:25/03/01 15:22
#ショートショート研究室
文章書く練習始めました。アニメ、原作小説、漫画を角度を変えて味わうのが好きです。
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