わたしの宝箱

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「宝箱」という響きが好きだ。

よく覚えてないけど、発端は絵本だった気がする。ハッピーエンドに財宝つまった宝箱。

小さな頃、拾った石や好きな色のビー玉をお菓子の缶に入れていた。私だけの大切をしまっておく秘密の宝箱。

小学校にあがると、兄の影響でRPGを遊んだ。色々な場所に宝箱があってワクワクした。良い物だったり、時々敵だったり、未知への期待膨らむ宝箱。

思春期、出会いや別れを意識するようになった。お揃いのシャーペンや、卒業アルバムを大切に扱った。でも、真に大事なのは思い出で、心の宝箱に優しくしまった。

大学生になり自炊していると冷蔵庫って宝箱みたいと思った。中身は、昔は長旅の末に得た貴重な品々だ。私は近所で買ったけど。
奥には少し高価なアイスが眠っている。太っちゃうから普段は食べないけど、そこにあるのが心を支えてくれる。

次はどんな宝箱と出会うのだろうか。未来が楽しみで仕方ない。
その他
公開:25/03/03 23:33
更新:25/03/04 00:39

いぬさか

初心者ですがよろしくお願いします。
心に浮かんだシーンを気ままに描いていきたいです。

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