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銀色に輝く蓋を開けると、瓶底にうっすらと残る雪ジャムを氷の匙で集めて掬い、焼きたてのトーストの上にのせる。一口サイズの雪ジャムはジュっと音を立てるとゆっくり溶けて広がり、まだ誰にも踏み荒らされていない新雪のようにトーストを白く染めあげ煌めいた。

「いただきます」

サクッと齧れば、トーストの熱とひんやりとした雪ジャムのほのかな甘さのハーモニー。レシピを見て自家製の雪ジャムを作って以来、こればっかり食べていた。そろそろ補充しないと。

休日の優雅な朝食を終えると、私は冷凍庫からMyミニかまくらとタッパーで保存しておいたぼたん雪、ざらめ雪、粉雪を取り出した。そして、それらをボールの中で自分好みにブレンドすると、ミニかまくらの中へ入れて冷凍庫に戻した。こうすることで雪はかまくらの中でじっくりスヤスヤ寝込み、5日程で雪ジャムとなる。

…おや?予報通りだ。
窓の外では、音もなく雪が騒いでいるや。
ファンタジー
公開:25/03/03 19:35
更新:25/03/03 19:56

花笑みの旅人( 気の向くまま )

作品を開いてくださりありがとうございました~。
もし気が向いたら、また遊びに来てください♪

しばらく投稿はお休みします。

2025.3.25

 

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