言葉の切れ味

親友だと思っていた相手から酷い言葉をぶつけられた。
それは私の心にぐさりと刺さった。ナイフのように鋭い言葉は私の心に深い傷を与える。正論で押し込まれ、否定のしようがなかった。
あまりにも酷い言葉で、一時は自殺も考えた。でも、思い止まった。
私は心に刺さった言葉をそのままにした。同じ失敗を繰り返さぬよう、心に刻みつける。
当時は殺してやりたいくらい憎んでいたが、今となっては親友だと思っていた相手に感謝している。
心の傷が私を強くさせた。私を成功へと導いた。

今日、親友だと思っていた相手が私に声をかけて来た。
自分達は親友だろう？と、馴れ馴れしくしてきたので私は昔ぶつけられた酷い言葉をそっくりそのまま返してやった。
私が心にナイフのような鋭い言葉を隠し持っているとは思わなかったのだろう。
相手は逆ギレした。だがすっかりなまくらになってしまったその言葉では自分以外誰も傷つける事が出来なかった。