理論と感性

愛子は言う。「男って馬鹿よね。」
真は言う。「そうだな。」

愛子は理論的に生きてきた。
真は感情的に生きてきた。
愛子は正しい事を言う。
真はいつも、論破される。ただ、悔しさだけが、残っていた。

愛子は言う。「あんたの為に、言っている。」
真は言う。「俺の為ではないだろ。自分の為だろ。」

人は人を支配する。相手をひれ伏せさせて、優越感に浸る。
面倒臭いからと、容認し、我慢する。自分の心が耐えられなくなり、違う人を支配する。

感性は人を動かす。喜びを与え、自由に生きる素晴らしさを伝える。
支配ではなく、共依存しながら、成長する。

真は言う。「今、俺があるのはあなたのお陰だよ。」
愛子は心で言う。「・・・・」

感性を使い過ぎても、論理的に問いかけても、人は動かない。

両方のバランスが大切。
私はあなた。あなたは私。