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待ち合わせ場所に彼は現れなかった。
おそらくわたしが連絡すれば、「ごめん寝てた」と彼は答えるだろう。
初めてのことじゃないけどやっぱりつらい。今日はわたしの誕生日だからよけいに。
まっすぐ家に帰る気分じゃなくて、通りかかったカフェに入った。ちょうど窓際の眺めがいい席が空いたらしく、後から来たカップルにうらやましがられながら案内された。
メニューを見てもよくわからなくて、紅茶を頼んだ。そしてぼんやりと外に視線を向けた。
街路樹には名前の知らない鳥が一羽。そこへ仲間が合流すると、彼らは連れ立って飛び去った。
スマートフォンを取り出して、交際を反対していた親友の連絡先を呼び出す。
そんな時に電話が鳴った。
あわてて外に出て応じると、半年ぶりの親友の声が聞こえてきた。
「誕生日おめでとう。プレゼント渡したいんだけど、いまどこ?」
悔しくて泣きたくなっていたけど、いまはうれしくて泣きたくなった。
おそらくわたしが連絡すれば、「ごめん寝てた」と彼は答えるだろう。
初めてのことじゃないけどやっぱりつらい。今日はわたしの誕生日だからよけいに。
まっすぐ家に帰る気分じゃなくて、通りかかったカフェに入った。ちょうど窓際の眺めがいい席が空いたらしく、後から来たカップルにうらやましがられながら案内された。
メニューを見てもよくわからなくて、紅茶を頼んだ。そしてぼんやりと外に視線を向けた。
街路樹には名前の知らない鳥が一羽。そこへ仲間が合流すると、彼らは連れ立って飛び去った。
スマートフォンを取り出して、交際を反対していた親友の連絡先を呼び出す。
そんな時に電話が鳴った。
あわてて外に出て応じると、半年ぶりの親友の声が聞こえてきた。
「誕生日おめでとう。プレゼント渡したいんだけど、いまどこ?」
悔しくて泣きたくなっていたけど、いまはうれしくて泣きたくなった。
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公開:25/02/23 16:12
☆やコメントありがとうございます✨
以前のアカウントにログインできなくなってしまい、つくりなおしました。
イラストはibisPaintを使っています。
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