蝶人

蝶人と呼ばれるネイティブアメリカンの人達から面白い話を聞いた。
２０００年前後。携帯電話が多くの人に普及し始めた頃、蝶人はバカにされていたそうだ。
誰一人、携帯電話を持っていない。時代遅れだと笑われたそうだ。
蝶人はそれを気にしなかった。携帯電話を持つ必要がなかったのだから。
蝶人は蝶と共に生きる民族。必ずモルフォ蝶を連れている。今も昔も、モルフォ蝶がいないと生活がままならないと話す。
蝶人が連れているモルフォ蝶は特殊で、遠く離れた場所にいる仲間とモルフォ蝶を介し連絡が取れるそうだ。
特殊な電波を帯びているモルフォ蝶。通話は勿論、画像や文章の送受信、SNSへの接続も可能だという。２５年も前から蝶人はモルフォ蝶の青い羽根をスマホの画面の代わりにしていたという。
モルフォ蝶は進化する過程で携帯電話との親和性も得た。電子マネーにも当然対応してる。
モルフォ蝶がいれば、今もスマホは必要ないと笑う。